その昔出回ったリステリンの怪記事を検証する

オーラルケア

こんにちは!季節はすっかり秋めいて、大好きだったアイスコーヒーもそろそろホットに切り替える時期になりましたね。

このブログでは、私が日々の暮らしの中で見つけた「美容・健康・生活」に役立つかもしれない情報や、ちょっとした気づきを、私自身の経験を交えながら紹介しています。皆さんの毎日が、もっと楽しく、もっと健やかになるようなヒントをお届けできたら嬉しいです。

さて、今日は少しだけ専門的ながら、皆さんの関心も高いであろう「お口のケア」について、私の体験談を交えながらお話ししたいと思います。

皆さんは、日々のオーラルケアにデンタルリンス(洗口液)を取り入れていますか? 歯ブラシだけでは届きにくい場所のケアをサポートしてくれたり、使用後のお口の中に爽快感を与えてくれたりするので、私もすっかり毎日の習慣になっています。

様々な製品がある中で、私が長年使い続けているのが「リステリン」です。独特の清涼感が特徴的で、初めて使ったときは少し驚きましたが、今ではそのすっきりとした使用感が気に入っています。慣れると、この使用感が日々のオーラルケアの仕上げとして欠かせないものになりました。

でも、私がそもそもリステリンを使い始めることになったのは、数年前にインターネットで見かけた、ある投稿がきっかけだったんです。今振り返ると、少しだけ情報の受け取り方に反省点があったかな、とも思う出来事でした。今回はその時の体験と、そこから学んだことについて共有させてください。

ある日、タイムラインに流れてきたオーラルケア情報

あれは、SNSの名称がまだTwitterだった頃のことです。社会人になって数年が経った、20代半ばだったでしょうか。当時、私のSNSのタイムラインで、あるリステリンに関する投稿が話題になっていました。

それは、タイ語のラベルが貼られたリステリンの写真に、「これでお口をケアすると、虫歯に対する不安がなくなる」といった趣旨のコメントが添えられたものでした。その投稿は多くの人の関心を集め、あっという間に私のタイムラインにも流れてきたのです。

今になって冷静に考えると、たった一つの投稿をすぐに信じてしまったのは少し軽率だったかもしれません。でも、当時の私は、自分自身の歯の健康に対して、少し自信を失っていた時期でした。

実家で暮らしていた頃は、母がオーラルケアの重要性をよく話してくれていて、私も自然と気をつける習慣が身についていました。しかし、一人暮らしを始めると、仕事の忙しさなどを理由に、日々のケアが少しずつおろそかになりがちになっていたのです。そんな時にその投稿を目にしたものですから、「もしかしたら、私の悩みを解決してくれるかも?」と、つい期待してしまったのでした。

そんなある日、親友のゆいちゃんとカフェでお茶をしていた時のことです。ふとした会話の流れで、彼女が「最近、リステリンを使い始めたんだ」と教えてくれました。ゆいちゃんはいつも素敵な笑顔が印象的な友人ですが、その笑顔を一層輝かせているのが、彼女の健康的な歯でした。

「ねえ、ゆいちゃんは歯のことで悩んだりしたことってある?」

思い切って尋ねてみると、彼女は少し考えてから首を横に振りました。

「うーん、あんまりないかな。小さい頃から母に『歯磨きだけは丁寧にね』って、口を酸っぱくして言われて育ったからかもしれないな。リステリンも、そんな母が勧めてくれたのがきっかけなんだよ」

ゆいちゃんの言葉は、私の背中をそっと押してくれました。その日のうちにドラッグストアへ向かい、私はリステリンを手に取っていました。あの時の私にとっては、ネットで見た情報と、信頼する友人の言葉が、新しい習慣を始めるための大きなきっかけとなったのです。

長年の使用感と、あの投稿の真相

リステリンを日々のオーラルケアに取り入れるようになってから、もう何年も経ちます。そして、個人的な感想ですが、以前よりもお口の中の健康に対する意識が高まったと感じています。もちろん、デンタルリンスを使っているからと油断せず、毎日の丁寧な歯磨きや、定期的な歯科検診も欠かさず続けています。これらの習慣が複合的に作用して、現在の良好な口内環境を維持できているのだと思います。リステリンは、そうしたオーラルケアへの意識を高めてくれた、私にとって大切なアイテムの一つです。

さて、ここで気になってくるのが、そもそものきっかけとなった、あのSNSの投稿です。「一体、あの投稿は何だったのだろう?」という疑問が、私の心の中にずっと残っていました。

先日、そのことを思い出して、もう一度インターネットで調べてみることにしました。しかし、どれだけ検索しても、あの投稿そのものを見つけることはできませんでした。おそらく、投稿から長い時間が経ち、削除されてしまったのでしょう。

でも幸いなことに、私は当時、その投稿の画像を自分のスマートフォンに保存していました。ファイル名も「 a002ad.jpg 」のまま、まるで貴重な資料のように残っていたのです。

この一枚の写真をてがかりに、さらに調査を進めていくと、非常に興味深い事実が明らかになりました。

どうやら、あの写真に写っていたタイで販売されているリステリンの一部製品には、「フッ素」が配合されているらしいのです。ご存知の方も多いと思いますが、フッ素(フッ化物)は、歯の再石灰化(※)を促進したり、歯質を強化したりする働きが期待される成分として知られています。そのため、多くの歯磨き粉などにも配合されており、虫歯予防を目的としたオーラルケア製品における代表的な薬用成分の一つです。

(※編集部注:再石灰化とは、食事によって酸性に傾いたお口の中の環境が中性に戻る過程で、唾液中のカルシウムイオンやリン酸イオンが歯の表面に取り込まれ、初期の虫歯を修復する自然な働きのことです。)

一方で、私が日本国内のドラッグストアで購入しているリステリンには、フッ素は配合されていません。これは、日本の薬機法(旧・薬事法)の規制が関係しているようです。日本において、フッ素は薬用成分として位置づけられており、洗口液に配合する場合は、医薬品や医薬部外品としての承認が必要となります。

この事実を知ったとき、私はなるほどと腑に落ちました。あの投稿が示唆していた「虫歯への不安がなくなる」というメッセージは、おそらくタイで販売されているフッ素配合製品のことを指していたのでしょう。フッ素が虫歯予防に有効な成分であることを考えれば、そのように表現したくなる気持ちも理解できなくはありません。

もちろん、いかなるオーラルケア製品を使ったとしても、それだけで虫歯が完全に防げるわけではない、ということは強調しておかなければなりません。毎日の丁寧なブラッシング、糖分の摂取をコントロールする規則正しい食生活、そして専門家による定期的な歯科検診など、様々な要素が組み合わさって初めて、お口の健康は維持できるのです。

それでも、あの投稿は、私にオーラルケアの重要性を再認識させ、製品の成分や各国の規制の違いについて学ぶきっかけを与えてくれました。

情報と向き合い、健やかな毎日を送るために

インターネット上には、日々、膨大な情報が溢れています。中には、私たちの生活を豊かにしてくれる有益な情報もあれば、時に私たちを惑わせ、誤った判断に導いてしまう可能性のある情報も存在します。

今回の私の経験は、まさにその一例と言えるでしょう。

大切なのは、目にした情報を鵜呑みにするのではなく、一度立ち止まって「これは本当だろうか?」と考えてみること。そして、自分自身で信頼できる情報源を基に調べ、事実を確かめる姿勢を持つことだと思います。その上で、得られた知識を自分なりに解釈し、日々の生活にどのように取り入れていくかを見極めることが重要です。

私はこれからも、美容や健康に関する様々な情報を学び、自分自身の体と相談しながら、日々の生活に取り入れていきたいと考えています。そして、このブログを通して、皆さんと一緒に、もっと楽しく、もっと健やかに毎日を過ごしていくためのヒントを共有していきたいです。

皆さんは、何か「この情報に出会えて良かった!」「このアイテムに助けられた!」というような、美容や健康に関するエピソードはありますか? もしよろしければ、ぜひコメントで教えてください。皆さんから寄せられる一つひとつの情報も、私にとってはかけがえのない宝物になります。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。 また次回のブログでお会いしましょう!

はな