一時期話題になった「ヒルドイド軟膏」とは何だったのか?

スキンケア

皆さん、こんにちは。はなです。

梅雨も明けて、日差しがまぶしい季節になりましたね。 私は今、出版社で編集の仕事をしているのですが、この時期は校了に追われて毎日バタバタしています。そんな中でも、仕事の合間に飲むキンキンに冷えたアイスコーヒーや、最近見つけた喫茶店の深蒸し緑茶が、私のささやかな癒しになっています。

さて、皆さんはご自宅に「いざという時のための薬箱」を用意されていますか? 私は先日、この夏こそ大掃除を!と意気込んで、まずは薬箱の整理から始めました。絆創膏や常備薬を整理していると、奥の方から昔の軟膏が出てきたのです。それが、ある時期、美容業界を席巻したあの「ヒルドイド軟膏」でした。

思いがけない再会

薬箱の奥から出てきたのは、手のひらサイズの小さなピンク色のチューブでした。蓋を開けてみると、わずかに残った軟膏から、懐かしい感触が蘇ってきました。

今から数年前、SNSで「究極のアンチエイジングクリーム」「塗るだけでお肌がツルツルになる」とヒルドイドが話題になりましたよね。まるで魔法のクリームのように扱われ、美容目的で手に入れようとする人が続出しました。 当時、私も美容雑誌の編集部にいたので、そのブームの熱気を肌で感じていました。皮膚科の先生に取材をすると、「ヒルドイドはあくまで医薬品。医師の診断のもと、乾燥症や血行促進のために処方するものです」と何度も説明されていました。でも、ブームは収まるどころか、どんどん広がっていく一方でした。中には、皮膚科を受診して「ヒルドイドを処方してください」と頼む人もいたと聞きます。

私も流行りものには目がないタイプなので、当時仲の良い女友達が、ちょっとしたお肌のトラブルで皮膚科を受診した際に、お医者さんに相談して、特別に譲ってもらったヒルドイドを分けてもらったことがありました。その時は、「これで私もつるつるお肌になれるかも」と、心躍らせていたのを覚えています。

美容のあり方を再考するきっかけ

その懐かしいヒルドイドのチューブを手に、当時の流行を思い出しました。今思えば、SNSで「これがいい」と聞けば、何も疑わずに試してみたくなりますよね。

もちろん、それ自体が悪いことではありません。新しい情報を得ることは、美容を楽しむ上でとても大切なことです。 ただ、その流行の裏には、安易に医薬品に手を出してしまうという危険性も潜んでいたことを、今だからこそ冷静に考えることができます。ヒルドイドは医薬品なので、副作用がまったくないわけではありません。人によって肌に合わなかったり、不必要な使用によってかえって肌トラブルを引き起こしてしまう可能性もあります。

美容は、自分自身の肌と向き合い、その時の状態に合わせたケアを見つけることが大切だと私は考えています。流行に飛びつくことも楽しいですが、それよりも自分の肌が今何を求めているのか、じっくりと対話する時間が、より美しさにつながるのではないでしょうか。私はこの時期、夏の日差しで疲れた肌を労わるために、たっぷりの化粧水で水分補給したり、天然素材のフェイスパックでゆっくりと癒やしの時間を持ったりしています。

情報過多な時代を生きる私たちへ

今の時代は、インターネットやSNSを通じて、ありとあらゆる美容情報が手に入ります。それこそ、秒単位で新しいトレンドが生まれては消えていきます。 私自身、日々、仕事で情報収集をしていますが、玉石混交の情報の中から、本当に自分にとって必要なものを見つけ出すのは至難の業だと感じています。

だからこそ、私たちは「なぜ、これを試したいのか」を考える習慣を持つことが重要ではないでしょうか。流行っているから、みんなが使っているから、という理由だけでなく、自分の肌の悩みや、なりたい姿を明確にしてから情報を取捨選択する。そうすることで、流行に振り回されることなく、自分らしい美容法を確立できると思うのです。

私の場合は、乾燥しやすい肌質なので、とにかく保湿を重視したアイテムを選ぶようにしています。また、仕事柄、長時間パソコンと向き合うことが多いので、血行を良くするためのマッサージや、目元を温めるケアも欠かせません。自分の生活スタイルや肌質に合わせて、無理なく続けられるケアを見つけることが、美しさへの近道だと思っています。

未来の自分に投資する美容法

美容は、ただ単に見た目を良くすることだけではなく、自分自身を大切に労わる時間そのものだと私は考えています。

先日、仕事で尊敬する先輩女性と話す機会がありました。いつも穏やかで、内側から輝いているようなその先輩に、美しさの秘訣を尋ねると、「自分を好きでいること。そして、未来の自分に投資すること」だと教えてくれました。 その言葉を聞いて、ハッとさせられました。

日々の忙しさに追われて、つい目の前のことばかりに気を取られてしまいがちですが、今日行ったケアは、未来の自分の肌につながる大切な投資なのだと改めて感じました。 だから、私はこれからも、流行に流されることなく、自分の肌とじっくり向き合っていきたいと思っています。

皆さんも、ぜひ一度、ご自身の薬箱を覗いてみてください。思わぬ発見や、昔の思い出が蘇ってくるかもしれません。そして、それをきっかけに、自分にとって本当に必要な美容法について、ゆっくりと考えてみる時間を持ってみてはいかがでしょうか。 このブログが、皆さんと美容や健康、生活の情報を共有できる、温かい場所になれば嬉しいです。 これからもどうぞ、よろしくお願いいたします。