突然ですが皆さんは耳かき、どうされていますか?
私は出版社に勤めるOLとして、毎日忙しい日々を送っています。朝はコーヒーを淹れて、ほっと一息。昼休みにはお気に入りのカフェで読書に没頭し、夜は疲れを癒すためにお茶を淹れて、静かに過ごすのが日課です。そんな私の生活の中で、密かに楽しみにしている時間があります。それは、心と体をリセットする、至福の耳かきタイムです。
以前の私は、耳かきといえば竹製のものが当たり前だと思っていました。あの、先端が丸く加工された、素朴な竹の感触。カサカサと耳の奥で鳴る音が、なんだか懐かしいような気持ちにさせてくれるんですよね。でも、皆さんも経験があるかもしれませんが、どうしてもツルツルと滑ってしまって、なかなかうまく耳垢が取れないこともありました。なんだか歯がゆいというか、もどかしいというか…。
そんなことを考えながら、日々を過ごしていたある日、SNSで偶然見かけたのが、新しいタイプの耳かきでした。それは、いわゆる黒い綿棒でした。黒いので取れた耳垢がはっきりと見え、先端がヒダ状になっているので耳垢が絡みつきやすくなっているとのこと。
「綿棒で耳かき?」
最初は半信半疑でした。綿棒といえば、メイク直しやちょっとした拭き掃除に使うイメージが強かったので、まさかそれで耳かきができるなんて、思いもしませんでした。でも、好奇心旺盛な私は、早速試してみることにしました。
新しい耳かきとの出会い
週末、行きつけのドラッグストアに向かいました。化粧品コーナーをぐるっと回り、健康用品の棚へ。すると、本当にあったんです。パッケージに「耳かき綿棒」と書かれた、真っ黒な綿棒の箱が。ドキドキしながら、その綿棒を手に取り、自宅へと持ち帰りました。
家に帰り、お風呂上がりのリラックスした時間に、いよいよ試してみることにしました。パッケージを開けて、一本取り出すと、本当に真っ黒。先端は、まるで小さなひまわりの花びらのように、細かなヒダがついています。
そっと耳に入れてみると、竹製の耳かきとは全く違う感触に驚きました。竹製のものだと、どうしても硬さが気になってしまい、少し力を入れると痛いと感じることもありました。でも、この綿棒は、柔らかくて優しい感触。少し力を入れても痛くなく、耳の穴の壁にぴったりと密着するような感覚です。そして、先端のヒダが耳垢をしっかりとキャッチしてくれるような感覚があるんです。
おそるおそる、綿棒を耳から出してみると…驚きました。竹製の耳かきでは取りきれなかった細かな耳垢が、まるで雪のように綿棒に付着していたのです。しかも、黒い綿棒だからこそ、その取れ具合がはっきりと見てわかる。これはもう、感動ものです。
竹製と綿棒、それぞれの良さ
新しい耳かきとの出会いは、私に新たな発見を与えてくれました。それまで当たり前だと思っていた竹製の耳かきと、新しく出会った綿棒タイプの耳かき。どちらにもそれぞれの良さがあるな、と感じました。
まず、竹製の耳かき。
これは、やはり「耳かきをしている」という、あの独特の感覚を味わうことができます。カリカリと耳の中を掻き、カサカサという音を楽しむ。これは、ある種の儀式のようなもので、心に安らぎを与えてくれます。ただし、冒頭でもお話ししたように、先端がツルツルしているため、大きな塊は取れても、細かな耳垢を取り除くのには少しコツが必要です。
そして、綿棒タイプの耳かき。
こちらは、とにかく細かな部分までしっかりとケアできるのが魅力です。先端が柔らかく、耳の壁に優しくフィットするため、痛みを感じにくく、安心して使用できます。また、黒い色のおかげで、どれだけ耳垢が取れたかが一目瞭然。これは、清潔感を求める私にとって、とても嬉しいポイントでした。
どちらが良い、ということではなく、それぞれの日の気分や、耳の状態に合わせて使い分けるのが良いのかもしれない、と最近は思うようになりました。例えば、耳の中が少しムズムズするときは綿棒で優しくケアをして、たまには竹製の耳かきで、あの独特のカリカリ感を味わう。そんな風に、耳かきを一つの「美容時間」として楽しむようになったのです。
耳かきは美容と健康のバロメーター
耳かきは、ただ耳をきれいにするだけのものではないと、私は思います。
それは、自分自身の体と向き合う、大切な時間でもあります。忙しい毎日の中で、つい忘れがちな体のサイン。耳かきをすることで、ただ耳を掃除するだけでなく、心身ともに集中したり、考え事をしたりすることができます。
仕事で疲れた日、読書に集中しすぎて肩が凝った日。そんな日は、少しでも心と体を休ませてあげたいですよね。私は、そんな時にこそ、耳かきをします。静かな部屋で、耳かきに集中する時間。目を閉じて、耳の中の感覚に意識を向ける。すると、まるで瞑想しているかのように、心が落ち着いていくのを感じます。
ただ、ここで一つだけ注意が必要です。それは、やりすぎは禁物ということです。耳の皮膚はとても薄く、デリケートです。ゴシゴシと強くこすったり、頻繁に耳かきをしたりすると、炎症を起こしてしまう可能性があります。私の場合、週に1〜2回、耳の様子を見ながら行うようにしています。
至福の耳かき時間で、心も体もリフレッシュ
耳かきを単なる「掃除」から、「自分を大切にする時間」へと変えてくれた、新しい耳かきとの出会い。これは、私にとって大きな発見でした。
日々の生活の中で、小さな幸せを見つけること。それは、心を豊かにし、明日への活力を与えてくれます。出版社での仕事は、時には納期に追われ、プレッシャーを感じることもあります。でも、そんな時でも、自分の体を大切にする時間を確保することで、心に余裕が生まれることを知りました。
コーヒーや緑茶で一息つくように、読書で心を満たすように、そして旅で非日常を体験するように、耳かきもまた、私の大切なリフレッシュタイムの一つです。
皆さんも、忙しい毎日の中で、自分を大切にする時間を少しだけ作ってみませんか?耳かきという、身近で小さな行動が、意外な癒しを与えてくれるかもしれません。
それでは、また次の記事でお会いしましょう。素敵な毎日を!